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国・特別天然記念物 昭和27年3月29日指定
ホタルイカ群遊海面
富山市水橋より魚津市にいたる海面(富山県)
ホタルイカは、全長10pほどの小型のイカで、その名のとおり、腕・眼・皮膚に発光器があり、青色の神秘的な光を放つ。発光の目的として、皮膚発光器は体の陰を消すために、腕発光器は外敵に対する「めくらまし」と考えられている。毎年、3月から6月上旬にかけて、産卵のためにメスの親が大群で富山湾の沿岸に集ってくるので、漁業の対象として沿岸の小型定置網で漁獲しており、古くから富山湾の名産とされる。なかでも、富山市水橋から魚津市にかけての沿岸域は、多くのホタルイカが押し寄せることから、沖合い700間(約1.3q)までの海面が大正11年に天然記念物に、さらに昭和27年に特別天然記念物に指定されている(ホタルイカ自身は、指定されていない)。
ホタルイカの寿命は約1年で、沖合いで成長し、春に沿岸域で産卵してその生涯を終える。日本近海に広く分布するが、大群で海岸近くまで押し寄せるのは富山湾独特の現象であり、これは沿岸近くから急激に深くなっている富山湾の海底地形によるものと考えられている。新月前後の海が穏やかな夜に、波打ち際まで来て、時には浜に打ち上がる現象もみられ、地元では「ホタルイカの身投げ」と呼んでおり、多くの人がライトやタモ網を持って集ってくる。 |