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2024年8月6日更新
未来へ繋ぐ伝統の灯り ユネスコ無形文化遺産 魚津のタテモン行事 平成28年(2016)11月30日(日本時間12月1日)、魚津のタテモン行事を含む国指定重要無形民俗文化財33件が、「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。 ◆ ユネスコ無形文化遺産とは 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産保護条約に基づき登録されるもので、芸能や社会習慣、祭礼行事、伝統工芸技術等が対象となります。 この無形文化遺産を保護し、大切さを広く世界に発信するため、ユネスコでは「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(代表一覧表)」を作成・公表しており、日本では、歌舞伎や和食、和紙など22件が登録されています(令和5年1月現在)。 富山県内では、魚津のタテモン行事のほか、高岡市の「高岡御車山祭の御車山行事」、南砺市の「城端神明宮祭の曳山行事」が含まれています。 たてもん祭り ◆たてもんとは たてもん祭りの「たてもん」とは、豊漁と航海安全を祈願して贄(供え物)を神前に奉納することからきたといわれています。祭りの起源は史料が残っていないのではっきりしていないのですが、江戸時代の半ばごろより漁業の神様でもある諏訪神社の祭りとして、現在のような形になったといわれています。 ◆祭りの紹介 毎年8月第1金・土曜日の夜に、魚津市諏訪町に鎮座する諏訪神社において、7基の「たてもん」が威勢よく曳き回されます。たてもん祭りは、明治時代には8月17・18日におこなわれていたとのことですが、北洋漁業が盛んになったころ、その出漁時期と重ならないようにするために、昭和43年(1968)から8月7・8日になりました。さらに平成19年(2007)からは神社の例祭日はそのままで、たてもん祭りの開催のみ現在の日程に変更になりました。 たてもんは、車輪のないソリのような形をした台(約2.6×2.2m)の中心に高さ約15mの柱(心棒)を立て、70〜90個程度の提灯やぼんぼりを全体が三角形の形になるように飾り付けたものです。提灯の絵は、各町内で異なります。現在は7基のたてもんが曳き回されていますが、元々は9基あったといわれています。 「たてもん」は富山県の有形民俗文化財(昭和47年指定)に、祭り自体は「魚津のタテモン行事」として国の重要無形民俗文化財(平成9年指定)に指定されています。 ◆たてもんに飾り付ける各町内の提灯・ぼんぼり また、たてもんの曳き手(たてもんボランティア)として、祭りに参加できます。小学生から参加でき、オリジナルTシャツを参加者全員にプレゼントしています。 ◆昔のたてもん祭り(昭和41年) たてもんの森プロジェクト 平成28年に「たてもん」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこと、平成29年に全国植樹祭が魚津市で開催されたことをきっかけに、海と山をつなぐ文化を育て、海と山に恵まれた豊かな自然環境を未来へ伝える市民意識の高揚を目指しています。「たてもんの森」プロジェクトは地元の木材で「たてもん」を作ることを目指し、将来「たてもん」の部材となる木々を次世代を担う子供たちとともに植樹をし、みなさんとともに育てていきたいと考えています。 なお、このプロジェクトは協力企業からのご支援(企業版ふるさと納税)を活用して実施しております。 協力企業(50音順) 潟Cンテック、カツミワールド梶A葛燻R工務店、潟Lャンバス・ドーム、褐K山、 潟Pムコレクション、兜x山銀行、兜x山第一銀行、日本カーバイド工業梶A竃k陸銀行、北陸電力梶A竃k國銀行 ◆植樹スケジュール 平成29年10月28日、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(1年目) 平成30年10月27日、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(2年目) 令和元年11月9日 、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(3年目) 令和3年11月27日、たてもんの森プロジェクト草刈り開催(5年目) 令和4年5月21日 、たてもんの森プロジェクトふれあいイベント開催(6年目) ◆「たてもんの森」植樹計画 期間:平成29〜31年度(令和元年度)の3か年 場所:新川学びの森天神山交流館 概要:スギ、ヒノキ、ケヤキを毎年240本ずつ、3か年で計720本を植樹。 スギは柱、ヒノキは担ぎ棒、ケヤキはたてもんのそり、などの部材に利用します。 「たてもんの森」 令和元年に植樹したケヤキ(R3.6) 令和元年に植樹したヒノキ(R3.6) ◆平成29年10月28日 植樹祭の様子(1年目) ◆平成30年10月27日 植樹祭の様子(2年目) 天気が心配されましたが、植樹の時は奇跡的に雨があがりました。親子20組44名、このプロジェクトの協力企業の方々を含めた総勢83名で植樹を行いました。 ↑ 参加者全員で「これから植えるぞー!」 ↑ 土と肥料をよく混ぜてから、根を傷つけないように植えます。大きく育ってね。 ↑ 2年目に植樹した木はスギ、ヒノキ、ケヤキあわせて240本です。 ◆令和元年11月9日 植樹祭の様子(3年目) 天気にも恵まれ、親子16組45名、このプロジェクトの協力企業の方々を含めた総勢89名で最終年の植樹を行いました。 ↑ 植樹する前に参加者全員で ↑ 今年度もスギ、ヒノキ、ケヤキ合わせて240本を植樹しました。 ◆令和3年11月27日 植樹会場の草刈りの様子(5年目) プロジェクト始動から5年目を迎え、市民の方々と草刈りを実施。親子ら約20人が参加しました。当日は「たてもんの森」プロジェクトについて話を聞いた後、植樹会場の草刈りをスタート。時折あられの降る中でしたが、1時間ほど草刈りを行いました。 ↑ 「たてもんの森」についてお話を聞きました。 ↑ いよいよ草刈りスタート ↑ たてもん保存会の皆様も参加くださいました。 ↑ 皆様、お疲れさまでした! ◆令和4年5月21日 市政70周年記念 たてもんの森ふれあいイベント(6年目) 植樹した木々もそれぞれ大きく成長しています。今後も子どもたちや市民の皆様と一緒に育てていきたく、ふれあいイベントを開催し、親子ら6組を含む20人が参加しました。親子ワークショップでは、マスキングテープやシーグラスなどを使った「オリジナルのたてもんオブジェ」を作りました。その後、「たてもんの森」での草刈りに汗を流しました。 ↑ 「たてもん祭り」や「たてもんの森」についてお話を聞きました。 ↑ 親子でワークショップ。講師はHoly工房の鈴木先生です。 ↑ 約40分ほど汗を流しました。 ↑ お疲れさまでした! ↑ スッキリしましたね。
未来へ繋ぐ伝統の灯り
ユネスコ無形文化遺産 魚津のタテモン行事
平成28年(2016)11月30日(日本時間12月1日)、魚津のタテモン行事を含む国指定重要無形民俗文化財33件が、「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
◆ ユネスコ無形文化遺産とは 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産保護条約に基づき登録されるもので、芸能や社会習慣、祭礼行事、伝統工芸技術等が対象となります。 この無形文化遺産を保護し、大切さを広く世界に発信するため、ユネスコでは「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(代表一覧表)」を作成・公表しており、日本では、歌舞伎や和食、和紙など22件が登録されています(令和5年1月現在)。 富山県内では、魚津のタテモン行事のほか、高岡市の「高岡御車山祭の御車山行事」、南砺市の「城端神明宮祭の曳山行事」が含まれています。
◆たてもんとは たてもん祭りの「たてもん」とは、豊漁と航海安全を祈願して贄(供え物)を神前に奉納することからきたといわれています。祭りの起源は史料が残っていないのではっきりしていないのですが、江戸時代の半ばごろより漁業の神様でもある諏訪神社の祭りとして、現在のような形になったといわれています。
◆祭りの紹介 毎年8月第1金・土曜日の夜に、魚津市諏訪町に鎮座する諏訪神社において、7基の「たてもん」が威勢よく曳き回されます。たてもん祭りは、明治時代には8月17・18日におこなわれていたとのことですが、北洋漁業が盛んになったころ、その出漁時期と重ならないようにするために、昭和43年(1968)から8月7・8日になりました。さらに平成19年(2007)からは神社の例祭日はそのままで、たてもん祭りの開催のみ現在の日程に変更になりました。 たてもんは、車輪のないソリのような形をした台(約2.6×2.2m)の中心に高さ約15mの柱(心棒)を立て、70〜90個程度の提灯やぼんぼりを全体が三角形の形になるように飾り付けたものです。提灯の絵は、各町内で異なります。現在は7基のたてもんが曳き回されていますが、元々は9基あったといわれています。 「たてもん」は富山県の有形民俗文化財(昭和47年指定)に、祭り自体は「魚津のタテモン行事」として国の重要無形民俗文化財(平成9年指定)に指定されています。
◆たてもんに飾り付ける各町内の提灯・ぼんぼり
また、たてもんの曳き手(たてもんボランティア)として、祭りに参加できます。小学生から参加でき、オリジナルTシャツを参加者全員にプレゼントしています。
◆昔のたてもん祭り(昭和41年)
平成28年に「たてもん」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこと、平成29年に全国植樹祭が魚津市で開催されたことをきっかけに、海と山をつなぐ文化を育て、海と山に恵まれた豊かな自然環境を未来へ伝える市民意識の高揚を目指しています。「たてもんの森」プロジェクトは地元の木材で「たてもん」を作ることを目指し、将来「たてもん」の部材となる木々を次世代を担う子供たちとともに植樹をし、みなさんとともに育てていきたいと考えています。
なお、このプロジェクトは協力企業からのご支援(企業版ふるさと納税)を活用して実施しております。
◆植樹スケジュール 平成29年10月28日、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(1年目) 平成30年10月27日、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(2年目) 令和元年11月9日 、たてもんの森プロジェクト植樹祭開催(3年目) 令和3年11月27日、たてもんの森プロジェクト草刈り開催(5年目) 令和4年5月21日 、たてもんの森プロジェクトふれあいイベント開催(6年目)
◆「たてもんの森」植樹計画 期間:平成29〜31年度(令和元年度)の3か年 場所:新川学びの森天神山交流館 概要:スギ、ヒノキ、ケヤキを毎年240本ずつ、3か年で計720本を植樹。 スギは柱、ヒノキは担ぎ棒、ケヤキはたてもんのそり、などの部材に利用します。
「たてもんの森」
令和元年に植樹したケヤキ(R3.6) 令和元年に植樹したヒノキ(R3.6)
◆平成29年10月28日 植樹祭の様子(1年目)
◆平成30年10月27日 植樹祭の様子(2年目)
天気が心配されましたが、植樹の時は奇跡的に雨があがりました。親子20組44名、このプロジェクトの協力企業の方々を含めた総勢83名で植樹を行いました。
↑ 参加者全員で「これから植えるぞー!」
↑ 土と肥料をよく混ぜてから、根を傷つけないように植えます。大きく育ってね。
↑ 2年目に植樹した木はスギ、ヒノキ、ケヤキあわせて240本です。
◆令和元年11月9日 植樹祭の様子(3年目)
天気にも恵まれ、親子16組45名、このプロジェクトの協力企業の方々を含めた総勢89名で最終年の植樹を行いました。
↑ 植樹する前に参加者全員で
↑ 今年度もスギ、ヒノキ、ケヤキ合わせて240本を植樹しました。
◆令和3年11月27日 植樹会場の草刈りの様子(5年目)
プロジェクト始動から5年目を迎え、市民の方々と草刈りを実施。親子ら約20人が参加しました。当日は「たてもんの森」プロジェクトについて話を聞いた後、植樹会場の草刈りをスタート。時折あられの降る中でしたが、1時間ほど草刈りを行いました。
↑ 「たてもんの森」についてお話を聞きました。
↑ いよいよ草刈りスタート
↑ たてもん保存会の皆様も参加くださいました。 ↑ 皆様、お疲れさまでした!
◆令和4年5月21日 市政70周年記念 たてもんの森ふれあいイベント(6年目)
植樹した木々もそれぞれ大きく成長しています。今後も子どもたちや市民の皆様と一緒に育てていきたく、ふれあいイベントを開催し、親子ら6組を含む20人が参加しました。親子ワークショップでは、マスキングテープやシーグラスなどを使った「オリジナルのたてもんオブジェ」を作りました。その後、「たてもんの森」での草刈りに汗を流しました。
↑ 「たてもん祭り」や「たてもんの森」についてお話を聞きました。
↑ 親子でワークショップ。講師はHoly工房の鈴木先生です。
↑ 約40分ほど汗を流しました。
↑ お疲れさまでした! ↑ スッキリしましたね。
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